明治学院の礼拝堂は、横浜時代のヘボン邸内の礼拝堂を始めとして、築地時代のユニオンチャーチ、白金に移ってのサンダム館、ミラー記念礼拝堂を経て、アメリカの実業家であるセベレンス父子の献金を基に、1916年に現礼拝堂が完成しました。
 ウィリアム・M・ヴォーリズ設計の現礼拝堂は、1989年に「東京都港区有形文化財」、2002年には東京都港区「景観上重要な歴史的建造物等」に指定されるなど、建造物としての価値も高く評価されています。
 明治学院は入学式や卒業式を礼拝堂で行います。それは、礼拝の形式で行うことで、学生・生徒が学院で出会い、学び、共に成長することを祈り、教職員は神から託された一人ひとりの人格を謙虚な思いを持って育てることを誓うものです。そして「キリスト教教育に基づく人格教育」という建学の精神を、今一度思い返す機会でもあります。
 2016年、明治学院礼拝堂は100年を迎えます。
 この礼拝堂のために私財を献げてくれた人、建築のために努力をしてくれた人、そしてこの礼拝堂を守ってくれた人、全ての人たちに感謝し、私たちも他者のために尽くす精神を受け継いでいきたいと考えています。
 そして私たちには、100年の時代を超えて残るこの貴重な礼拝堂を、「建学の精神に触れる場」として、「学院のシンボル」として、これからも守り続けていく責任があります。
学院長 小暮 修也